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働き方確認表の活用推進

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国交省検討会

 

国土交通省も「建設業の一人親方問題に関する検討会」は、1月31日に開いた第7回会合で、社会保険加入の規制逃れを目的とした偽装一人親方化対策として、国交省が示した2024・25年度の取り組み方針案を大筋でまとめた。
技能者が一人親方と労働者のどちらに該当する働き方をしているかを確認できる・働き方自己診断チェックリストの活用推進、偽装一人親方の雇用契約への誘導と契約締結の徹底などに国交省と建設業団体が連携して取り組む。国交省は23年度内の建設業団体との申し合わせを目指す。

25年度までの偽装一人親方化対策

国交省は、社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインで、26年度以降に「適正でない一人親方の目安」を作成する方向性を打ち出している。
目安の作成に向けた道筋として、今後2ヵ年の取り組み方針案を検討会に提示。
検討会構成員の建設団体などから意見を聞き、取りまとめを蟹澤宏剛座長(芝浦工大建築学部建築学科教授)に一任した。
 検討会の冒頭で国交省の蒔苗浩司官房審議官不動産・建設経済局担当は、国交省が一人親方本人を対象として23年度に初めて実施した実態調査で「建設企業の規制逃れ疑いが一定数確認された」とし、「建設業界として強い危機感を持ち、本来雇用されるべき一人親方が適切に保険に加入できるよう取り組むとともに、適切の法廷福利費などを負担する企業間の公平・健全な競争環境を実現するため、この機会に業界一体となって問題に取り組むことが説切に求められる」と強調した。

雇用契約への誘導も

今後2ヵ年の取り組みは、

  • ▼一人親方の実態把握▽適正でない一人親方の目安の作成
  • ▼チェックリストなどを活用した確認と不適切な一人親方の雇用契約への誘導など
  • ▼一人親方と建設企業の適正取引などの推進

の四つを柱とする。
一人親方の実態把握は、国交省が23年度に初めて実施した一人親方の実態調査を継続し、偽装一人親方化の進行を注視する。
26年度以降に示す目安の作成に向けては、国交省が建設キャリアアップシステム(CCUSなどの技能レベルで明示することを含めて検討を進める。

CCUSを活用したチェックリストの簡便な確認方法の検討

国交省はCCUSを活用したチェックリストの簡便な確認方法を検討する。チェックリストによる確認の結果から労働者性が高いかどうかを判断するための問い合わせ対応強化に向け、国交省と厚労省は連携する。国交省は、適正な一人親方まで排除されることがないよう、適切な対応の業界周知にも取り組む。
 一人親方と建設企業の適正取引などの推進に向けては、下請けにおる必要経費などを十分含んだ請負代金での一人親方との契約締結と書面契約の徹底に、建設業団体が取り組む。国交省は、必要経費などを含んだ報酬を一人親方が受け取れるよう、制度を改正するとともに、その実効性を確保するとした。

【参照HP 国土交通省】
国土交通省 みんなで目指すクリーンな雇用・クリーンな請負の建設業界


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(参考資料 日刊建設新聞、日刊建設工業新聞、日本工業経済新聞社、国土交通省HP、 一般財団法人建設業情報センターHP
一般財団法人建設業振興基金HP)