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基本「3本の矢」始動/CCUS就業履歴蓄積環境を整備

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小規模事業者の現場をメインターゲットに

 建設業振興基金は、「3本の矢」と位置付ける三つの施策を本格的に始め、元請けの規模や現場の場所などにかかわらず、建設キャリアアップシステム(CCUS)の就業履歴を蓄積しやすい環境を整備した。
 小規模事業者の現場をメインターゲットとしてCCUSの登録と利用を強力に促し、2023年度に6000万件とする就業履歴数(カードタッチ数)の目標達成を目指す。

利用にフェーズを移行

◆キャリアリンクの安価プランと通常プランの比較◆

プラン名 CCUSかんたんスタートキャンペーン スタンダードプラン
初期費用 無料 100,000円
月額出面課金 無料 100出面 1,000円
基本料金 年額/1セット 15,000円
1~最大5セットまで
年額/1セット 24,000円
3セット~

カードタッチ 目標6000万件達成へ

2019年4月に本格稼働したCCUSの登録状況は、9月末現在で技能者数が128万人、事業者数が一人親方を含めて24万者となっている。
技能者登録数は総務省の21年労働力調査で把握している全技能者数309万人の4割、事業者登録数は2022年度末建設業許可業者数47万者の5割に達する水準だ。
野丁場(大手ゼネコンなどか手掛ける大規模工事)で従事する技能者は、日本建設業連合会をはじめとする建設業団体の普及活動により、大半が登録済みとみられる。一方で地方・小規模事業者と、その所属技能者の登録は途上にある。
建設業振興基金が事務局を担当する建設キャリアアップシステム運営協議会は、
・技能者登録数20万人
・事業者登録数2万者(一人親方の除く)
・事業者登録更新数0.7万者
・就業履歴数6000万件を2023年度数値目標に定めた。
技能者登録と事業者登録の目標は前年度より低く設定した一方、就業履歴数は5割近く引き上げている。
登録から利用へのフェーズ移行を踏まえて高く設定した就業履歴数6000万件を達成するためには、小規模事業者の登録を促進し、利用を強力に進める必要がある。こうした観点から「3本の矢」の施策を立案した。

現場事務所に置くカードリーダーの設置コスト低減

元請けが現場事務所に設置するカードリーダーの販売価格は1-3万円程度と、費用負担は少なくない。
設置コストを低減するため、CCUS就業履歴登録アプリ「建レコ」の新バージョンを8月から提供し、約3500円で市販されている安価なカードリーダー「PaSoRi」でカードタッチを可能にした。
 「PaSoRi」を利用する場合は、建レコをダウンロードしたパソコン(ウィンドウズ)と接続した状態で、現場に置く必要がある。

パソコンやiPad/iPhoneの現場設置不要に

就業履歴の蓄積は、パソコンだけでなく、iPadやiPhoneとカードリーダー(「PaSoRi」は除く)を接続することでも可能。
しかし、住宅工事などでは、そもそもパソコンやiPad
・iPhoneを置く事務所を設置しないことが一般的だ。
 そのため、カードリーダー本体に就業履歴を一時蓄積するロギング機能の提供をはじめ、パソコンやiPad・iPhoneの現場設置を不要にした。
必要なものは名刺大のカードリーダーのみで済むため、カードリーダーを管理者が胸ポケットに入れて持ち歩き、現場内で技能者にカードタッチさせることも可能となる。
 カードリーダー本体には2000件程度の就業履歴を蓄積でき、上限数に達するまでに事務所などでパソコンやiPad・iPhoneと接続すれば、CCUSへデータを事後反映できる。
山奥など通信環境が整っていない現場でも利用可能だ。
 ロギング機能を利用できるカードリーダーは、CCUS対応5機種のうち
・「Dragon_BLE」
・「BNR01」の2機種。
「Dragon_BLE」については、ロギング機能に対応した建レコのWindows版を7月、iOS版を10月にそれぞれリリースした。パソコンでCCUSにデータを反映させる場合はウィンドウズ版、iPadとiPhoneではiOS版をダウンロードする必要がある。
「BNR01」用の建レコは、ウィンドウズ版を12月、iOS版を24年3月にリリース予定となっている。

電話発信で就業履歴蓄積利用料金引き下げ

 コムテックスの入退場管理システム「キャリアリンク」は、CCUS認定システムの中で唯一、電話発信による現場へも入場登録が可能だ。
カードタッチが不要なことから、より簡便に就業履歴を蓄積できる一方、民間システムであるため、利用に当たっては料金が必要となる。未利用の事業者に一度体験してもらう観点から、建設業振興基金が費用面を支援し、同社が就業履歴蓄積に機能を特化した安価プラン(CCUSかんたんスタートキャンペーン)を10月から提供している。
 システムを利用する元請けに現場単位で専用の電話番号を付与し、現場内に提示されたその番号に技能者が自らの携帯電話から発信(通話料無料)することにより、就業履歴を蓄積できる仕組み。
カードリーダーとパソコンやiPad・iPhoneを現場に設置する必要がない。
 初期費用と月額出面課金は無料化し、年額の基本料金は1セット(入場現場と特定するための電話番号設定)当たり1万5000円に引き下げた。年額基本料金の1万5000円(5セットまで)から導入でき、通常プランより年間最低導入費用が15万7000円安い。26年3月31日までの申し込み分提供に限る。

【参照HP】

CCUSかんたんスタートキャンペーン


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(参考資料 日刊建設新聞、日刊建設工業新聞、日本工業経済新聞社、国土交通省HP、 一般財団法人建設業情報センターHP
一般財団法人建設業振興基金HP)