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　建設業振興基金は、建設キャリアアップシステム（CCUS）の就業履歴登録アプリ「建レコ」の新バージョンを31日にリリース。、就業履歴の蓄積に当たって同日から1台当たり想定市場価格3500円程度（税込・送料別）と安価で購入できるカードリーダーが、CCUS用システム「建レコ」に対応したと発表した。
これまで対応していたカードリーダーの価格帯は1～3万円だったため、カードリーダーの設置コスト低減につながり、ＣＣＵＳの登録が少ない住宅建設工事現場などでに利用が期待される。

利用拡大に向け、カードリーダーの設置コスト削減へ

ＣＣＵＳについては７月時点で１２４・２万人の技能者が登録しており、順調にその数を増やしている。その一方で、就業履歴を蓄積していない元請企業の65％が資本金１０００～５０００万円の層が占めている。
利用拡大に向け、カードリーダーの設置コスト削減へ、安価なカードリーダーでも利用可能な形に就業履歴登録アプリ（建レコ）を改修し、31日の運用につなげた。

ソニー製のカードリーダー「ＰａＳｏＲｉ」に対応

国土交通省が2022年度第2次補正予算で確保した5.5億円を活用し、基金が進めていたシステム改修の一部として、約3500円で販売されているソニー製のカードリーダー「ＰａＳｏＲｉ」に対応する。就業履歴の蓄積が可能なカードリーダーの型番は、▷ＲＣ－Ｓ３００/Ｓ▷　ＲＣ－Ｓ３００/Ｓ１▷ＲＣ－Ｓ３００の三つ。
　ＰａＳｏＲｉは、カードリーダー本体に就業履歴を一時保管するロギング機能を備えていないため、このカードリーダーを利用する場合は、現場に建レコをダウンロードしたパソコン（Windows）が必要になる。

一般財団法人建設業振興基金 建設キャリアアップシステム（CCUS) 資料

一般財団法人建設業振興基金 建設キャリアアップシステム（CCUS) 建レコ　～カードリーダー一覧・カタログ請求など

利用拡大に向け様々な施策

ＣＣＵＳについては基金が事務局を担当する建設キャリアアップ運営協議会は、２３年度就業履歴数目標を6000万件に設定し、22年度目標から6割引き上げた。
コムテックス（富山県高岡市）が提供する入退場管理システム「キャリアリンク」の管理版導入費用を10月から基金が支援する試行や、7月に提供を開始したロギング機能の利用促進と併せて、安価なカードリーダーの利用促進を図る。

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（参考資料　日刊建設新聞、日刊建設工業新聞、日本工業経済新聞社、国土交通省HP、 一般財団法人建設業情報センターHP
一般財団法人建設業振興基金HP)