キャリアアップ連動レベル判定
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2020年4月自動レベルアップ判定本格稼働!!
1カ月で2739人申請 ~国交省~
建設キャリアアップシステム(CCUS)と連動して技能者の能力評価を自動的に行う「レベル判定システム」が、2020年4月から本格的に稼働を開始しました。
「技能と経験に応じた技能者の処遇改善」のために作られたCCUSには、レベル判定が不可欠です。
国土交通省は、の登録情報を活用した「建設技能者の能力評価制度」で、4月末時点の申請状況をまとめました。
本格稼働を開始した4月、1カ月間の申請件数は2,739人です。
レベル判定が完了し、キャリアアップカードが発行されたのは計2,148人です。
内訳
・「ゴールド」・・・148人
・「シルバー」・・・816人
・「ブルー」・・・・1,184人
能力評価制度
建設技能者の能力評価制度は、CCUSに蓄積された就業履歴と保有資格で、技能者の技能を4段階で評価します。
CCUSに蓄積されたデータで客観的に評価されます。
- 「自動レベル判定」には、CCUSの登録情報を活用するため、申請前にCCUSの技能者登録を済ませる必要があります。
- レベル判定の基準は、職種別に専門工事業団体などが方針を定め、国土交通省が認定した「能力評価基準」に示されています。4月1日に発足した「建設技能者能力評価制度推進協議会」(会長・才賀清二郎建設産業専門団体連合会会長)が統括して運営しています。
◆全35職種の能力評価基準◆
テキストをクリックすると評価基準がご覧になれます。
電気工事 | 橋梁 | 造園 | コンクリート圧送 | 防水施工 | トンネル |
建設塗装 | 左官 | 機械土工 | 海上起重 | PC | 鉄筋 |
圧接 | 型枠 | 配管 | とび | 切断穿孔 | 内装仕上 |
サッシ・カーテンウォール | エクステリア | 建築板金 | 外壁仕上 | ||
ダクト | 保温保冷 | グラウト | 冷凍空調 | 運動施設 | 基礎ぐい工事 |
タイル張り | 道路標識・路面標示 | 消防施設 | 建築大工 | 硝子工事 | |
ALC | 土工 |
レベル判定申請の手数料の無料措置の登録は7月末まで!!
4月の申請数・カード発行数はいずれも、レベル判定申請の手数料の無料措置を受けられる特別講習(2019年11月―2020年2月開催)の受講者も含まれています。
特別講習の受講者に対しては引き続き、手数料を無料でレベル判定を申請できる措置が適用されます。
受講者は、建設業振興基金のホームページにある登録フォームに7月末までに登録することなどが必須です。
登録基幹技能者の特例措置は9月末まで継続
登録基幹技能者に対しては、判定手続きなしでゴールドカード(レベル4)を交付する特例措置を9月末までされています。
10月以降は、登録基幹技能者以外の技能者と同様に、登録した全員にホワイトカード(レベル1)が交付され、その上で、レベル判定システムの申請が必要とりますので、早めの交付を受けてください。
技能者24.1万人 事業者4.6万件 4月末登録
建設業振興基金のまとめによると、4月末時点の建設キャリアアップシステムへの累計の登録件数(登録手続きの完了)は技能者が24万1260件、事業者が4万6789件となりました。
技能者数、事業者数ともにCCUCの運用を開始した2019年4月以降、増加が続いています。
連携した技能者レベル判定システムの本格的稼働によって、技能者にとっては自らの経験・技能を対外的に証明できる手段として、建設キャリアアップシステムへの登録機運も上がっていますので、今後もさらなる登録数の増加が見込まれます。
(参考資料「建通新聞 論評 4月15日」)