建設キャリアアップシステムと技能者の能力評価が連動
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「レベル判定」本格稼働
技能者の研鑚促し処遇改善
建設キャリアアップシステムと連動して技能者の能力評価を自動的に行う「レベル判定システム」が、2020年4月から本格的に稼働を開始しました。
2019年度に国土交通省で登録基幹技能者制度がある全35職種で能力評価基準が定められました。
「レベル判定システム」は、レベル判定の申請が本格化することを見据え、判定作業を効率化・合理化するものです。
レベル判定による4色カードの交付を通じて、技能者に継続的な研鑚を促し、建設キャリアアップシステムの最大の目的である技能者の処遇の改善に結びつけることを目指しています。
全35職種の能力評価基準
電気工事 | 橋梁 | 造園 | コンクリート圧送 | 防水施工 | トンネル |
建設塗装 | 左官 | 機械土工 | 海上起重 | PC | 鉄筋 |
圧接 | 型枠 | 配管 | とび | 切断穿孔 | 内装仕上 |
サッシ・カーテンウォール | エクステリア | 建築板金 | 外壁仕上 | ||
ダクト | 保温保冷 | グラウト | 冷凍空調 | 運動施設 | 基礎ぐい工事 |
タイル張り | 道路標識・路面標示 | 消防施設 | 建築大工 | 硝子工事 | |
ALC | 土工 |
「建設キャリアアップシステム」と「レベル判定システム」の連動とは
建設キャリアアップシステムを活用した技能者の能力評価制度は、専門工事業団体などが務める各能力評価実施団体が定めた能力評価基準を基に4段階のレベル分けを行います。
建設キャリアアップシステムに蓄積された就業日数や保有資格などの経験・技能から客観的に評価されます。
レベル判定システムは、その評価を自動で行ものです。
4月1日に発足した「建設技能者能力評価制度推進協議会」(会長・才賀清二郎建設産業専門団体連合会会長)が統括して運営しています。
「レベル判定システム」による申請の方法
レベル判定の申請は、建設キャリアアップシステムに事業者登録済みの事業者が行います。
事業者登録済みであれば技能者が所属する事業者のほか、元請事業者や上位の下請事業者からの申請も可能です。
①判定を行う技能者本人の同意を得ます。
②申請職種、申請レベル、就業年数などを入力して申請します。
この時、就業開始の起算点(働き始めた年月)は、建設キャリアアップシステムに登録されている
建設関係の最も古い資格の取得年月となります。虚偽の申請を防止するための措置です。
③判定結果は、1-2週間程度でメールで通知されます。
判定が確定した後、判定手数料3000円とキャリアアップカードの更新手数料の計4000円の請求書が送られてきます。
新しいキャリアアップカードは1カ月程度で郵送されます。
申請したレベルに達していない場合には、その旨が表示され、その際の手数料は不要となる。
レベル判定システムには、国交省のホームページに記載されているURL(https://noryoku-hyoka.keg.jp/level_1.0.0/portal)からアクセスできます。
登録基幹技能者の特例措置は9月末まで継続
登録基幹技能者に対しては、判定手続きなしでゴールドカード(レベル4)を交付する特例措置を9月末までされています。
10月以降は、登録基幹技能者以外の技能者と同様に、登録した全員にホワイトカード(レベル1)が交付され、その上で、レベル判定システムの申請が必要とりますので、早めの交付を受けてください。
(参考資料「建通新聞 論評 4月10日」)