建設キャリアアップシステムのモデル工事現場29件選定
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一般社団法人 全国建設業協会(近藤晴貞会長)は、2019年4月より本格運用が開始された「建設キャリアアップシステム」について、導入に伴う地域建設業における課題や懸案事項、メリット等を明らかにするため、都道府県建設業協会の会員企業の現場から「モデル工事現場」を選定しました。
建設キャリアアップシステム浸透を目指して
モデル工事現場29件選定
「モデル工事現場」は次の2つの項目を目的として実施されます。
〇発注者等との連携による現場見学会等を通じた地元建設業者への理解の促進
〇システムの稼働状況、活用の利点など、普及促進に向けた課題等の共有化
2020年3月5日までに、モデルを選定しました。
モデル工事現場は北海道から沖縄までの17道府県から計29件です。
発注者別にみると国土交通省が13件、県が6件、市が1件、調整中が8件、ミラノ工務店が京都府で施工する「(仮称)河原町五条計画新築工事」は現段階で唯一の民間工事となっています。
全建の高森洋志労働部長は「モデル工事現場を通じ、会員企業にはシステムに対する理解を深めてもらいたい。その上で普及促進につなげれば」と話している。モデル工事現場は随時追加の予定です。
更にモデル工事現場で得られた各種の情報を基に『建設キャリアアップシステム普及に向けた提言』をまとめ、2020年10月から始まる国土交通省各地方整備局などとの地域懇談会・ブロック会議で提示する方針です。
モデル工事現場の現場見学会の開催
モデル工事現場では、全国建設業協会の会員企業が建設キャリアアップシステムの運用状況を実際に確認できるように、受発注者が連携して現場見学会を開きます。
開催時期は新型コロナウイルスの動向を踏まえて決定されます。
受注者向けのアンケートの実施
建設キャリアアップシステムの運用上の利点や問題点などを把握するために受注者向けのアンケートが実施されます。
具体的な質問事項として、次のような事項が予定されています。
▶システム導入によって業務の効率化が図れているか
▶システム利用による効果、課題
▶システムの普及促進に向けた有効策(経営審査事項への加点、工事成績業過の加点、入札条件のインセンティブなど)
協力企業からも技能者登録、情報漏洩などに関する意見を上げてもらうことになっています。
(参考資料「建通新聞」2020年3月6日1面
一般社団法人 全国建設業協会 令和2年3月5日付プレスリリース)