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2023年建設キャリアアップシステム原則化へ

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国土交通省は3月23日、建設業4団体との意見交換を実施しました。2023年度からの直轄・自治体・民間のすべての工事での原則活用に向けて、建設キャリアアップシステムの普及・活用に向けた官民施策パッケージを打ち出しました。
官民施策パッケージは、2月の公共工事設計労務単価の発表時に赤羽一嘉国交相が年度内に取りまとめることを表明しました。建設キャリアアップシステムを活用して技能者の処遇改善などを実現する施策について、具体的な内容と時期を明示してまとめています。

官民施策パッケージの目指すもの

2023年度からの直轄・自治体・民間のすべての工事での建設キャリアアップシステムを原則活用することを目標としています。
建設業退職金共済制度での建設キャリアアップシステムと連携した電子申請方式への移行を軸に、直轄工事での建設キャリアアップシステム活用の拡大されます。
①19年度内に業界団体や自治体、許可行政庁に対して、「業界共通の制度インフラ」としての活用を要請。
②20年度から段階的に具体策を展開

建設業退職金共済制度は電子申請へ

建設業退職金共済制度については現行の証紙方式では技能者一人ひとりへの確実な交付・貼付に限界があり、充当状況も正確に確認できないことから、建設キャリアアップシステムと連携した電子申請方式に切り替えとなります。
具体的なスケジュールは下記の通りです。
<STEP1>今夏に運用通知などの改正
<STEP2>10月から電子申請の試行を開始
<STEP3>21年度からは電子方式の推奨とあわせ、交付や充当の確認強化策を導入
<STEP4>23年度には民間工事も含め、電子申請方式に完全に移行する

直轄工事での建設キャリアアップシステム活用の段階的拡大

建退共制度で建設キャリアアップシステムの活用が原則化されることとあわせ、直轄工事でも活用の対象とする工事を段階的に拡大されます。
20年度から、発注者指定の「CCUS義務化モデル工事」と、受注者希望方式で行う「CCUS活用推奨モデル工事」の試行が開始されます。

義務化モデル工事では

建設キャリアアップシステムの活用を特記仕様書と入札説明書に明記して契約事項とするとともに、工事成績評定で達成状況に応じた加点または減点を行なわれます。
具体的内容は
①建設キャリアアップシステムの現場登録とカードリーダー設置を義務付ける。
②工事中の平均事業者登録率90%、平均技能者登録率80%、平均就業履歴蓄積率(カードタッチ率)50%を目標とする。
③目標を達成すると、工事成績評定で1点加点。加えて、平均技能者登録率が90%を超えた場合は2点加点する。逆に、平均事業者登録率70%、平均技能者登録率60%、平均就業履歴蓄積率30%のいずれかを下回った場合には1点減点する。
④一般土木工事(WTO対象)で各地方整備局1件程度ずつ実施する。

活用推奨モデル工事は

加点については義務化モデル工事と同様です。下限目標値未満だった場合は減点は行われませんが、改善策を元請業者が公表こととしています。WTOの一般土木工事を対象に各地方整備局で3-4件ずつ実施するとしています。

(参考資料「建通新聞 3月24日」株式会社日本建設情報センター HP)