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CCUS履歴蓄積にカードリーダー不要

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コムテックス「キャリアリンク」

建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入状況に応じて加点措置を講じる改正経営事項審査(経審)が1月1日から施行され、3月決算の企業は4月1日から1年間の取り組みが評価されることになった。評価を受けるために技能者の就業履歴を蓄積できる環境整備が必須となる中、コムテックス(富山県高岡市、竹脇正貴社長)が提供する「キャリアリンク」に注目が集まっている。カードリーダー不要で就業履歴が蓄積でき、「技能者側の分かりやすさ」と「現場側の負担の少なさ」を強みに利用を伸ばしている。

小規模現場特融の課題

改正経審では、審査基準日以前の1年以内に施行した元請工事で、CCUSの現場登録やカードリーダー設置など技能労働者の就業履歴蓄積に必要な措置を実施している建設企業を評価する。配点は2段階とし、民間工事を含む全建設工事で実施している企業は10点。ことしの8月14日以降に終了日を迎える事業年度から審査対象とするため、既に8-2月決算の企業は対象となっており、3月決算の企業は4月1日から1年間の取り組みが評価される。
 15点の加点を受けるには全ての現場で就業履歴を蓄積できる環境を整備する必要があるが、過去に国土交通省が実施したアンケートでは、約9割の企業が「カードリーダーの運用が難しい現場がある」と回答した。「カードリーダーの保管場所や電源がない」「着工までの準備期間が短い」「常駐する管理者がいない」といった小規模現場特融の課題も挙がっている。

電話発信だけで入退場登録

そうしたハード面での課題に注目し、キャリアリンクは現場などに提示する電話番号に技能者が発信することで入退場登録ができるサービスを提供する。カードリーダーの設置が不要なため、元請側の負担を軽減し、技能者側もカード忘れのリスクがなくなるといったメリットがある。
 最大の特徴は「電話発信だけ」という分かりやすさにある。カードリーダーなどの機器を設置しない場合、スマートフォンなどからアプリケーションで登録する手法もあるが、元請けから協力会社、そして技能者へと登録や操作を依頼・伝達する必要がある。その点、電話発信であれば高齢者や外国人材でも簡単に理解し、結果として現場側での事前の段取りを最小限にすることができる。

広域活用し複数現場を効率管理

 「電話発信だけ」という特徴は、CCUSが普及途上にある中小企業だけでなく、既に導入済みの規模の大きい建設企業にもメリットがある。奥村組は事前の登録手続きや機器の設置、費用の面から、請負金額3000万円未満の小規模現場でカードリーダーの設置が進んでいなかった。そこでキャリアリンクを採用し、小規模現場を地域・部門でグループ分けして各グループを広域現場として登録した。広域現場ごとに現場を特定する電話番号を設定することで、小規模を含めた全現場で就業履歴の蓄積を可能とした。

簡単さがメリット 現場のDXを推進

コムテックスの辻博昭執行役員営業部部長兼建設DX推進室室長は、「工期が短い現場などをきっかけとして、キャリアリンクの簡単であるというメリットを感じてもらい、多くの現場に導入していく」と力を込める。さらに「CCUSという切り口で入り、時間外労働の上限規制対応や現場の効率化のための分析といった提案につなげていきたい」と構想を練る。キャリアリンクを起点とした現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)の展開を推進する考えだ。


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(参考資料 日刊建設新聞、日刊建設工業新聞 、国土交通省HP、 一般財団法人建設業情報センターHP)