兵庫県「経営円滑化貸付(原油・原材料価格高騰等)」が開始されました(建設業専門50年の行政書士が解説)

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兵庫県の建設業者向け制度情報

兵庫県「経営円滑化貸付(原油・原材料価格高騰等)」が開始されました

資材価格の高騰により、仕入れ負担や資金繰りに影響を受けている建設業者の方へ。兵庫県の融資制度について、建設業との関係を中心に分かりやすく整理します。

原油・ナフサ系資材の価格高騰が続き、建設業の現場では、塗料・防水材・接着剤・合成ゴム・アスファルト・樹脂製品など、幅広い資材の仕入れ負担が増加しています。

こうした状況を受け、兵庫県では2026年5月18日より「経営円滑化貸付(原油・原材料価格高騰等)」の取扱いが開始されています。

建設業は、原油・ナフサ系資材の影響を受けやすい業種のひとつです。
特に、材料費の上昇分をすぐに請負金額へ反映しにくい工事では、粗利の圧迫や資金繰りの悪化につながることがあります。

今回は、建設業の皆様に関係が深い制度として、概要をお知らせいたします。

経営円滑化貸付(原油・原材料価格高騰等)とは

本制度は、原油・原材料価格の高騰により影響を受けている中小企業の資金繰りを支援するための兵庫県の融資制度です。

建設業では、現場で使用する材料の価格上昇が直接的に利益を圧迫しやすく、特にナフサ系資材を扱う工事では影響が大きくなりやすいと考えられます。

主な融資条件

制度名 経営円滑化貸付(原油・原材料価格高騰等)
融資利率 年1.45%(固定)
融資限度額 1億円
融資期間 10年以内(据置2年以内)
資金使途 運転資金
既存の県制度融資・保証協会付き融資の借換えにも利用できる場合があります。
保証 一般保証またはセーフティネット保証5号等
取扱期間 2026年5月18日から当面の間
申込先 県内の取扱金融機関
※据置期間の設定や実際の融資可否については、金融機関および信用保証協会等による審査があります。

対象となる可能性があるケース

次のような状況に該当する場合、制度の対象となる可能性があります。

  • 原油・原材料の仕入れ負担が増加している
  • 最近1か月の売上高が前年同月比で減少している
  • 最近1か月の営業利益率が前年同月比で悪化している
  • 材料費の高騰により、粗利や資金繰りに影響が出ている

比較期間が「最近1か月」とされている要件もあり、直近の影響を反映しやすい制度となっています。

建設業で影響を受けやすい資材

建設業では、原油・ナフサ系資材の価格上昇が、さまざまな工事に影響します。

塗装・防水
塗料、防水材、シーリング材など
舗装・外構
アスファルト、樹脂製品、合成ゴムなど
内装・設備
接着剤、樹脂部材、各種副資材など

これらの資材価格が上昇すると、見積時点と施工時点の価格差が生じやすく、工事ごとの利益率が下がる原因になります。

資材高騰が資金繰りに与える影響

建設業では、材料の仕入れが先行し、入金は工事完了後または請求後になることが多くあります。
そのため、資材価格の上昇は単なるコスト増にとどまらず、資金繰りにも影響します。

仕入れ単価の上昇

粗利の圧迫

資金繰りの悪化

特に、複数の現場が同時に動いている事業者や、元請・下請間の支払サイトが長い事業者では、早めの資金繰り対策が重要です。

利用を検討する際の注意点

1. まずは取引金融機関へ相談

申込みは、県内の取扱金融機関を通じて行う形になります。
制度の対象となるか、どの保証を利用するか、既存借入の借換えが可能かなどは、取引金融機関へ確認することが大切です。

2. セーフティネット保証5号を使う場合は別途確認が必要

セーフティネット保証5号を利用する場合は、通常どおり要件を満たす必要があります。
また、セーフティネット保証の認定書だけではなく、制度所定の確認書類が必要となる場合があります。

3. 早めに試算資料を準備する

売上高の減少、営業利益率の悪化、原材料仕入額の増加などを確認するため、直近月と前年同月の試算表・売上資料・仕入資料などを整理しておくと、相談がスムーズです。

建設業許可・経審にも関係する「資金繰り」の視点

建設業では、許可の維持や経営事項審査、入札参加資格の面でも、会社の財務状況は重要です。
資材高騰によって利益率が下がると、決算内容や今後の経営計画にも影響する可能性があります。

融資制度を活用するかどうかは各事業者の判断になりますが、資金繰りを早めに見直しておくことは、建設業を安定して継続するうえで重要です。

まとめ

兵庫県の「経営円滑化貸付(原油・原材料価格高騰等)」は、資材価格の高騰により影響を受けている中小企業を支援する制度です。

建設業では、塗料・防水材・接着剤・アスファルト・樹脂製品など、原油・ナフサ系資材の影響を受ける場面が多くあります。
仕入れ負担の増加や売上・利益率の悪化がある場合は、制度の対象となる可能性があります。

該当する可能性がある方は、まずは取引金融機関へご相談ください。

建設業許可・経審に関するご相談も承ります

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参考:兵庫県「中東情勢緊迫化の影響を受けた県内中小企業者への資金繰り支援措置」
参考:兵庫県中小企業融資制度(制度融資)一覧

【執筆者】行政書士として50年 経審受託250件の専門家

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